2013-05-21

Mac OS Xの内蔵ディスクはそのままに、外付けUSBディスクのLinuxとデュアルブートする方法

WindowsマシンのWindowsとUbuntu Linuxをデュアルブートする方法は何度かこのブログでも取り上げました。
今度はMacのMac OS X Mountain LionとUbuntu Linuxをデュアルブート(マルチブート)する方法についてです。

Mac OS Xでデュアルブートと言えば、Boot Campが有名ですが、Macの内蔵ディスクを変更してしまうので、私はどうも好きになれません。
以下は、Macの内蔵ディスクにいっさい手をつけず、外付けUSBディスクにLinuxをインストールしてデュアルブートできるようにする方法です。
ブートローダーは rEFIt を使います。
  1. Linux用に使用したい外付けUSBディスクをMacに接続し、ディスクユーティリティを起動します。
  2. ディスクユーティリティで、外付けUSBディスクのパーティションを切ります。
    今回はブートローダーのrEFIt用の小さなパーティションと、Linux用に残りの2パーティションとします。
    rEFIt用のパーティションの名前は [refit]、フォーマットは [Mac OS拡張(ジャーナリング)]、サイズは [0.03GB] とします。
    残りの容量のパーティションはフォーマットしなくてもかまいません。
    (私の場合は実際にはここで、1TBのUSB 3.0ディスクを4つのパーティション構成にしました。Time Machine用に500GB、refit用にHFS+で3GB、データ共有用にFATで10GB、残りをLinux用です。)
  3. ディスクユーティリティでパーティションが切り終わったら、refitのパーティションがマウントされると思います。
  4. rEFIt をダウンロードし、.dmg をマウントします。その中の [efi] フォルダを外付けUSBディスクの refit のパーティションにコピーします。
  5. ターミナルを開いて次のおまじないを実行します(指定するマウントポイント名は外付けUSBディスクのrefitパーティションの方です)。
    cd  /Volumes/refit/efi/refit/
    ./enable.sh
  6. これでブートローダーの設定は終わりです 。
  7. 次にUbuntu Linuxのmac用のiosイメージをCDに焼いて、再起動します。CDから起動するには、再起同時に C のキーを押しながら起動します。
  8. Ubuntu Linuxのインストーラが起動するはずです。もしもたくさんのディスクを接続していたり、パーティションをたくさん切っている場合には、Ubuntuのインストーラがハングしてしまうことがあるようです。パーティションの数、ディスクの数は極力少なくしておく必要があるようです。
  9. Ubuntuのインストーラで(ここでは12.10の場合)、[コンピュータにはMac OS Xがインストールされています。どのようにしますか?] のところで [それ以外(Ubuntu向けに、自分でパーティションの作成やサイズ変更を行ったり、複数のパーティションを選択することも出来ます。)] を選びます(選択肢は3つで、他の選択肢は、[UbuntuをMac OS Xとは別にインストール] と [Mac OS XをUbuntuで置き換える] です)。
    外付けUSBディスクに / と swap のパーティションを切ります。
    次に、ここが重要ですが、Linuxのブートローダーのインストール先デバイスを外付けUSBディスクにします。
    なお、内蔵ディスクと外付けUSBディスクの2台の場合は、外付けUSBディスクの名前は /dev/sdb になるはずです。
  10. これ以外はUbuntuのインストーラに従ってインストールを行います。
これでMac OS XとUbuntu Linuxのデュアルブート環境の完成です。
Mac OS Xから起動したいときはそのまま起動します。
Ubuntu Linuxからブートしたい場合は、ブートローダを呼び出すために、Opt キーを押しながら起動し、Linux のパーティションを選んで起動します。

なお、私の場合は、Ubuntu 12.10でMac用のisoイメージではなく、単なる64bit用のiosイメージを選んでしまったためか、有線LANと無線LAN (Wi-Fi) が認識しませんでした。
再起動後、http://www.frozenindustries.com/2012/11/04/ubuntu-12-04-lts-on-an-apple-mac-mini-late-2012/ に従ってドライバを追加する必要がありました(この部分は、自動化ができないか、再度検証が必要と思っています)。
Ubuntuのisoイメージのダウンロード(特にMac用)は http://www.ubuntu.com/download/desktop のページからではなく、 http://releases.ubuntu.com/ からダウンロードするのが良さそうです(Unsupported Ubuntu Imagesのリンクの先にNexus 7用のイメージもありますね)。

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